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TOP > 細菌検査のいろは >   >  第九回:PCRといえば…!!mecAの偽陽性・偽陰性防止について

2022.02.13 第九回:PCRといえば…!!mecAの偽陽性・偽陰性防止について

昨年の夏に弊細菌検査は大型アップデートを行いました。その中の一つに、メチシリン耐性遺伝子mecAのPCR検査があります(※詳しくは第4/5回目の記事を御覧ください)。

PCRといえば…!!ニュースでよく出る『偽陽性』『偽陰性』というワードがあります。
本来は陰性なのに陽性と判定されてしまったり(偽陽性)、本当は陽性なのに陰性と判定されてしまったり(偽陰性)、そんなことがあっては困りますよね💦

弊社のmecA検査はそういった誤判定がないようある方法を使ってダブルチェックを行っております!!今回はその方法についてご紹介させて下さい♪

①mecA検査の意義(ざっくり説明)
②mecAのPCR検査について
③mecAの偽陽性・偽陰性防止方法について

上記について一つずつ説明していきます(※ちなみに第4/5回目の内容がバッチリ頭に入っている方は③から読んでも大丈夫です)。

①mecA検査の意義(ざっくり説明)

mecAとは一部のブドウ球菌が保有するメチシリン耐性遺伝子のことです。mecAを持つブドウ球菌(メチシリン耐性ブドウ球菌/MRS)は所謂『薬剤耐性菌』の一種で、原則として全てのβラクタム系抗菌薬に耐性となり抗菌薬選択の幅が狭まります。
またMRSは感染した当該の患者さんだけでなく、院内感染や市中感染で広まってしまうと新たな症例を生んでしまうため、公衆衛生的にも問題となります。

症例のより良い治療のため、そして未来の動物を救うため、弊社ではブドウ球菌のmecA検査をルーチンで行っています。

②mecAのPCR検査について

メチシリン耐性ブドウ球菌/MRSの定義は『mecA遺伝子を保有するブドウ球菌』です。
通常の検査施設ではオキサシリン(MPIPC)の感受性検査(阻止円サイズで判定)でMRSかどうかの判定をしています。しかしこの方法ではmecA遺伝子の有無ではなくあくまで「オキサシリンに耐性か」を見ているので、感度が100%ではありません。

「mecA遺伝子を保有するかどうか」を確実に検査するため、弊社ではオキサシリン(MPIPC)の感受性検査→mecAのPCR検査にアップデートを行いました。
(コロナの検査でいうと、抗体検査よりPCR検査のほうが精度が高いと言われていますね。MRSの検査についても感受性検査よりPCR検査のほうが感度が高いのです。イメージが伝われば幸いです♪)

③mecAの偽陽性・偽陰性防止方法について

コロナのお陰で有名になりましたが、PCRといえば冒頭でもふれた通り、『偽陽性』『偽陰性』が気になりますよね。
弊社では次のような論文を参考に、ダブルチェックを行っております。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23331693/ (Keita iyori, Yoichi toyoda,  et al., 2013, Veterinary dermatology)( おや…!!著者に見覚えのある名前がありますね…)

セフォベシン(CFV)もオキサシリンと同様に感受性検査を行うことで、MRSの判定予測を行うことができます。弊社では『mecAのPCR』と『CFVの感受性検査』の結果に矛盾がないか確認し、もし矛盾がある場合は再度PCR検査を実施しています。

こうすることで『偽陽性』『偽陰性』を防止しておりますので、ご安心して弊検査をお使い下さい!!

細菌検査事業部 医学修士 角井真名美

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    12/25までに検体が到着すれば、12/29迄に結果報告が可能です。
    (菌種にもよるため、必ずではございません。また、嫌気培養は除きます。)
    また、ポスト投函の場合配達にお時間がかかりますので、宅急便などを推奨致します。

    ▪新年の検体受け入れ
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    (菌種にもよるため、必ずではございません。また、嫌気培養は除きます。)
    ※ ポスト投函の場合配達にお時間がかかりますので、宅急便などを推奨致します。

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