この事業を始めたのは『危機感』があったからです。
私が臨床医として動物病院で働いていた頃には全く抱かなかった危機感。

細菌種を同定しない一番安い検査に出し、薬剤感受性試験の結果が
『+』と表記されている抗菌薬を処方する。 状態が良くならなかったら、「何でかなー?」と首を傾げて抗菌薬を変える。
勿論、グラム染色なんてしない。 そんな臨床医でした。

ずっと、目の前の動物を救うことに一生懸命だった。
ずっと、目の前の動物のことを考えていれば許されると思ってた。

臨床の現場から離れて、
伴侶動物由来の薬剤耐性菌の割合は年々増加していることを知りました。
細菌種を同定しない細菌検査は、ヒト医療では滅多に実施されないことも。

「未来のどうぶつは、未来の獣医師が救えば良いじゃないか!」

当時考えていた 『未来』 が訪れました。
この事業を通して、ワンヘルスに貢献したいと考えています。